1983年江東区大島にオープンした来集軒は、地域に根ざしたお店を続け、2018年に35歳になりました。
ここ来集軒を切り盛りするのは、中田さん夫婦。子育てもひと段落し、お店の住宅ローンも終わっています。お店は引き続きやるとして、次に何をやるか。
バイタリティあふれる裕子さん(ママ)が次にやりたいのは、「おせっかいなおばさん」です。
そう、地域の子供達のために子ども食堂をやりたいのです。
中華料理屋さんで子ども食堂?
2019年3月末、中華料理屋さんで、子ども食堂を開きます。
ここの子ども食堂は、貧困関係なく食を提供する場で、誰でも気軽に遊びに来て、食事をして子ども食堂のオーナー(ママ)とコミュニケーションする。そんな場です。
通学路のど真ん中にある中華料理屋さん
ここ来集軒は、通学路沿いにあります。
子供達が帰ってくる時間には
「おかえり〜」
「ただいまー」
と、自然に挨拶が交わされる場所。
この場所に35年も店を構えているので、地域との関係性もできている場所です。
学校の先生が食べにくることも珍しくないので、お店で食べている先生を子供達が発見することも。
来集軒は、そんな素敵な場所にあります。
食を通じたコミュニケーション
裕子さんがやりたいのは、食を通じたコミュニケーションです。
ここは東京。夫婦共働きで遅くまでひとりで過ごす子供もは少なくありません。幼少期の食の記憶は今後の成長にもとても大事だと捉える裕子さんは、食べる楽しみ、そこから生まれるコミュニケーションを大事にしています。
家、学校だけではなく、第3の場所を作りたい。もっと世界は広いし、楽しいことを知るきっかけのひとつになれば良い。そう考えています。
子ども食堂の形態は手段のひとつに過ぎなく、ここをコミュニケーションのための居場所にしたいのです。
子ども食堂を開くのは、お店の定休日である月曜日。(毎週やるか隔週にするか検討中)
学校帰りにふらっと寄って、友達や裕子さんとお話する。そして、美味しいご飯を食べる。そのうちお父さん、お母さんが帰ってきて、一緒にご飯を食べてもいい。それで良いんです。
さらに、子供達が、親にも先生にもなかなか話しにくい悩みや進路の相談など、気軽に話せる相手になれば。そう裕子さんは願っています。
「私は、おせっかいババアになりたいんですよ」
クラウドファンディングで巻き込む人を増やす
子ども食堂をするにあたり、場所と食材はたくさんありますが、35年の年季の入ったお店です。椅子や床はお世辞にも綺麗とは言えません。
その設備投資の資金を募るため、クラウドファンディングに挑戦します。
クラウドファンディングが成功しなくても、子ども食堂はオープンすることに決まっているのですが、資金を集め、子供が入りやすい、過ごしやすい場所を作りたいと思います。
巻き込まれるかた、募集です。まずは一緒に来集軒にラーメン食べにいきませんか?