少しずつ市民権を得てきたクラウドファンディング。
米国大手のKickstarter日本参戦のニュースがあり、これからもっと盛り上がりそう。
で、僕とはいうと、プラットフォームのキュレーターではないけれど、いま5つのプロジェクトに関わっています。そのうち1つは先日160%達成で大成功しました。応援ありがとうございました〜!
→うどんアーティストをNYに送り込め【讃岐うどん職人の伝統技は世界に通じるのか】 | クラウドファンディング – Makuake(マクアケ)
このプロジェクトについては、詳細な分析と戦略を事実ベースで解説するのでお楽しみにどうぞ。
最近クラウドファンディングに関わる機会があり、いろいろ考えることがあります。
どんどん考え方が変わってきたというか、時代の変化によって僕たちのクラウドファンディングに対する関わり方がどんどん変化しているような感じがします。
クラウドファンディングは、SNSやブログ、HPと同列のツールになるのではないか?と考えています。
クラウドファンディングがSNSやブログ、HPと同列のツールになる
クラウドファンディング(以下、クラファン)は、銀行や融資を受ける国庫と同じ扱いを受けることが多い。fundって言っているし………。
でも、それだとBtoBの話というか、企業が中心の話なんじゃないかなと思うのですよ。
幸い、クラファンは無名の個人でも使える。
クラファンは無名の個人でも、
声を上げられて、
自分のミッションを掲げられ
自分のエゴを叫べて
自分のやりたいことを訴え、
自分の強みを晒して
他人や友達に印象づけ、
そして反応を貰える。
何かに似てない?
そう、ブログやSNSにそっくりなんです。Facebookやっているなら、さくっとできるんじゃない?
ブログやSNSよりフォーマットが固まっている印象
クラファンのページはプラットフォームそれぞれですが、だいたい一緒です。
しかも、1ページにまとまっているので、よほどのことが無い限り見にくくなることもない。
プラットフォームによっては、構成を予め用意してあり、その項目に沿って書けばだいたい大きくズレが無くなるようにできている。
なにこの親切感。やばいじゃん。
なので、だいたいのやりたいことが決まっている場合、その通り書けばプロジェクトページは作成できるようになっているんです。
言いたいことはそこじゃなくて
クラファンは「資金調達」の要素が全面に推し出ているが、「資金調達できた状態」は、あなたの主張やプロダクトに共感してくれた人が応援してくれた「結果」であり、そこが目的ではないんですよね。
自己紹介欄に、クラファン実行者としてのURLが貼られる時代がすぐそこまで来ているような気がするんです。
Facebookやってますか?
Twitterやってますか?
ブログやってますか?
HP持ってますか?
と同列になる時代が必ず来る。
なぜか?
それは、クラファンの過去のプロジェクト内容を見れば、その人の思想や発言内容、得意なことやサービスがわかり、さらにいうと
その人がどれだけの信用を得られているか、賛同者がいるかわかるから。です。
「ページ作りは他の人がやっているかもしれないよ?」というツッコミがありますよね。でも関係ないです。
他の人が書く云々は本だってそうだし、SNSの企業アカウントだって中の人が居る。
僕で例にすると、橋本憲太郎はどんな考えでプロジェクトを立ち上げ、どんなリターンが指示されて、どれくらいの人に応援され、そして指示されたか。
というのがクラファンの1ページを見るだけでわかるのです。
企業がSNSをチェックしたりブログをチェックするのは、発言に問題がないか?とか、差別的ではないか?とか、ネット弁慶じゃないか?など、言葉から推測します。
クラファンはそれ以上の情報がわかる。これってスゴいことですよね。
いまは見られる側の話しをしましたが、逆に考えると。
クラファンのプロジェクト実行者も、自分の強みや出来ることをアピールできる場になるんですよね。アツすぎる。
ツールのひとつ
例えば、あなたがパン屋さんを開きたいとします。なんでも良いんです。手芸屋さんでもイイし、アクセサリー屋さんでもイイ。
すると、宣伝やファンとのコミュニケーションのために、SNSアカウントを作りますよね。
そして、濃いファン作りやお店の成長をストックしておく場として、ブログをやりますよね。
インターネット上で販売したい、そして商品を写真でキレイに表示して全国の人に見てもらいたい。ならホームページ作りますよね。
その中にもうひとつ、クラファンを入れられるのです。しかも費用かかんないし。ヤバイ。ノーリスクです。
クラファンは
- 宣伝
- 予約販売
- どれが売れるか?のマーケティング調査
- コミュニケーション
- 資金調達
こんなに要素を満たしています。これってスゴいことなんです。
どんな人間か?ということを詳細に語れる(ブログ、HP)
商品を並べられる(HP)
お客さんとコミュニケーションがとれる(SNS)
要素満たしてますなぁ。まぁ、便利だよね。
クラファンに「挑戦」しない時代が来る
だから、「挑戦」という言葉自体、そろそろ言われなくなるかなとすら思っています。まだブログは「挑戦します!!」って宣言されている感じはありますけどね。(毎日更新に挑戦、売上目標に挑戦)
そもそもクラファンなんて失敗は無いんだから、軽くサクッとやれば良いだけなんですよね。
ブログは言わなければだれも見てないから、さくっと始められるとおもいますが、クラファンも大丈夫です。審査する人以外、案外見てません。
でも、ブログと違って何年もかけて成長させていくものではありません。基本的に短期決戦です。1ヶ月〜2ヶ月で主張し、騒ぎ、結果がでます。
自分の成し遂げたいことのためのツールのひとつとして、クラファンを定期的に使う人は、自分もファンのこともわかる人間になると思う。
もうすぐそこまで来ている、クラウドファンディングのインフラ化。
その時に向けて、もっと気軽にクラファンができるように発信し続けていきます。
おわり。
クラウドファンディングを成功させるためのメソッドを研究するのも良いけれど、クラファン自体の有用性についてもっと発信していかなければと思っております。#クラファン道場
— はしもとん@7/8JMワンマンLIVE (@kentaro_jp) 2017年7月6日