こんにちは。クラファン道場(仮)の橋本 憲太郎です。みんなからはランボーと呼ばれています。
先日、5月1日に公開したプロジェクトが5月5日にサクセス(資金集め達成)いたしました!
→うどんアーティストをNYに送り込め【讃岐うどん職人の伝統技は世界に通じるのか】 | クラウドファンディング – Makuake(マクアケ)
クラファンに挑戦したのは、小野ウどんさん。クラファンでプロジェクトを立ち上げるのは初めてです。
僕は、クラファンに挑戦するかどうか?という曖昧なところから相談に乗らせて頂き、クラファンプラットフォームの方へ紹介、プロジェクト作成、公開まで関わらせて頂きました。プロジェクトはまだ約2ヶ月期間があるので、継続的にフォローをさせて頂きます。
今回早い段階で100%に達成したのは、事前に立てていた作戦がかっちりハマったからです。良い機会なので、流れと効いた作戦、反省点などをまとめておきます。
これからクラウドファンディングをやろうとする人の役に立てば幸いです。
前提:クラウドファンディングはマーケティング・リサーチである
事業のテストの場所である
クラウドファンディングの本質は資金集めではありません。
「お金が足りないからクラウドファンディングやろうかな?」的なことを言われます。間違ってはいないですが、間違いです。
クラウドファンディングの本質はマーケティング・リサーチです。
-達成すれば需要がある。
-達成しなければ需要がない。
それだけなんです。
ノーリスクでできる
なので、もし失敗してもなにも気にしなくて良いんです。だってプロジェクトはそれ以上進めなくて良いから。達成しなかったら支援者には返金され、リターンも返さなくて良いのです。ノットリターン。
プロジェクトの準備にかかった時間は取り戻せないですが、ほかはノーリスクです。また、違う事業を考えれば良いのです。
資金が集まらなければプロジェクトを実行する義務が無いので、気軽にプロジェクトをスタートできます。
プロジェクトとして世に出すので、支援が集まりやすい
あちこちに頭を下げれば、100万円を集めることもできるかもしれません。しかし、クラウドファンディングを通して全世界に活動を示すことにより、信憑性がグッと上がります。
現にクラウドファンディングのプラットフォームは銀行と提携しています。
銀行に融資をお願いしに来た人にクラウドファンディングを進めるケースも増えてきているそう。そこで市場動向を調査し、クラウドファンディングで成功したらさらに銀行から融資を受ける場合もある。とのことです。クラファン強いな。
構想:プロジェクトはなんでも良い
ここを読んでいるということは、なにかしらのアイディアがあると思います。
実際、なんでも良いです。
人のため、とか
革新的な商品、とか
慈善事業、とか
とくに考えなくて良いです。
「自分のやりたいこと」に賛同してくれる人、集まるお金はどれくらいなんだろう?そこだけです。
自分しか利益が無いことでも、良いんです。まわりに賛同してくれる人が居れば。
フワッとしたやりたいことがあれば、クラウドファンディングができるかもしれません。1つの手段として検討してみましょう。
準備:仲間を集めよう
クラウドファンディングをやるにあたり、一人で出来ることは限られています。賛同者を集め、パーティーを作りましょう。
関わる人1人だと、自分の周囲しか応援してくれないですが、5人になると単純にポテンシャルは5倍です。
また、文章が得意な人、写真が得意な人、動画が得意な人、やたら人脈がある人・・・と、それぞれの特技を活かせます。
クラウドファンディングのプラットフォームに相談に行くと、「勇者よ、ルイ○ダの酒場に行き仲間を集めるのじゃ」と高確率で言われます。
仲間を集めましょう。
目標:目標金額は最低限の金額で
とにかく達成することが大事です。色を付ける以前に、プロジェクトを達成するために最低限必要な金額を設定しましょう。
アレもこれも入れる前に、これだけ集まればGoできる!という金額に設定すべきです。それは、1円でも足りないと資金が入って来ないからです。
200万円に設定しちゃったけど、199万円しか集まらずに終了しちゃった。実際は120万でプロジェクトスタートできたのに・・・という目に合います。欲をかいちゃいけませんよ。
また、手数料が発生するということも忘れてはいけません。
プロジェクトを進めるために必要が100万円だったとします。40万円の貯金をそのプロジェクトに使える場合、必要金額は60万円です。
そこに、プラットフォームに払う手数料を上乗せしてプロジェクトの目標金額を定めましょう。
組立:リターンありきでプロジェクトを考える
クラウドファンディングのキモは「リターン」である
そのプロジェクトが支援されるかどうか?は、リターンにかかっていると言っても過言ではありません。
プロジェクトの構想が思い浮かんだら、最初に「支援してくれた人になにをお返しできるか?」を考えましょう。
賛同してくれるだけでは人は動かない
プロジェクトの内容にいかに共感してくれても、支援できるリターンが無いと、応援しようがありません。
支援したくても、自分に当てはまるリターンが・・・ない!(泣)これ、ツラいんです。
上手くいっているクラウドファンディングは、総じてリターンが優秀です。
実践:リターンは様々なバリエーションを
お礼メール
なんだよこれ、メールだけかよ!!って思うかもしれませんが、超重要です。
リターンの具体的な物質は欲しくないけど、応援したのです。という人にドンピシャ。まさに気持ちだけの支援です。実際1番応援してくれる人かもしれません。
クラファンの帝王、西野亮廣氏は、「しるし書店」(ググってね)でお礼メールのみのリターンを設定しました。(目標達成まで、現在は追加されている)
達成パーティーなど直接交流できる機会は必要
主に関東、首都圏の場合が多いのですが、プロジェクト達成時の報告会パーリーなどオフ会っぽいリターンですね。
プロジェクトの主が支援者に直接お礼(土下座)できる貴重な機会なので、とても大事です。
どんな人が支援してくれたのかな?プロジェクトに関して意見を言ってくれる人はいないかな?
モノを送る
どうしてもクラファンは地域柄が出てしまいます。首都圏だけではなく、沖縄、北海道で行うプロジェクト・・・。
そこで遠方の方でもメリットを感じられるリターンを用意すれば、全国どこからでも支援ができます。
プロジェクトを現す商品はもちろん、プロジェクトに関わるモノを用意するのも大事です。直接関係なくてもグッズ系もアリですね。
大事なのは、全国どこからでも「参加できる」ことです。
リターンが地域限定のパーティー券だらけでは、支援したくても出来ません。「行けないものにお金を出すのも変だよね・・・」となります。
お返しがメールだけのリターンも紹介しましたが、せっかくだからなにか欲しい、リターンが欲しい。と思うのは当然です。
支援者にもメリットがあるリターンを用意しましょう。
高額リターンも用意する
もっとも支援されるのは5,000円前後のリターンですが、数万円以上のリターンも準備しておきましょう。
商品でしたら企業がまとめ買いしてくれる場合もありますし、思わぬところで需要と供給がマッチすることもあるんです。
あと見た目がちょっと良くなります。バリエーション的に。笑
普段提供しているサービスを組み込む
プロジェクトに関係あるリターンばかりじゃなくてもOKです。
例えば「キャンプ場を作る!」なるプロジェクトを立ち上げたとしますよね。
写真家であれば「ポートレート撮ります」
ライターであれば「記事の添削します」、「取材記事書きます」
クラファンコンサルの人であれば「プロジェクトのお手伝いします」
「動画作ります」
価値を与えられるもの、価値を与えようとするならば、なんでも良いんです。
腕に覚えがあれば、引っ越しの手伝いをしても良いんです。
リターンは進化させていくもの
プロジェクトが始まっても、リターンは追加できます。
もちろん、最初に支援してくれた人が損を感じるようなリターンはダメですが。(手打ちうどん2玉5,000円だったのに、追加されたものは4玉7,500円。など)
工夫をこらしてリターンを追加し、さらなる支援者を見つけましょう。
ここでも「いままでリーチしていなかった層が魅力的に思うリターンはなにかな?」と考える勉強になります。
公開前に:クラファンは事前の根回しが9割
何かの新書みたいなタイトルですが・・・。
これマジです。
まわりに協力者はいますか?
リターンが決まりました。なら、せめて金額の30%以上は友達に確約を取っておきましょう。
100万円なら30万円以上は友達やまわりの人に事前にお願いしておく。
理由は2つあります。
クラファンは初日にどれだけ支援が集まるかが非常に重要
プロジェクトが盛り上がっていると見せるためにも、初日に30%の支援は必要です。
逆に言うと、初日に30%前後の支援が集まらないプロジェクトは失敗する可能性が非常に高いのです。
まわりの人も支援してくれないプロジェクトに、知らない人は支援しない
これに尽きます。
あなたの事を良く知っている仲間も支援してくれないプロジェクトに、だれが投資するでしょうか?
応援してくれる人、巻き込まれてくれる人を募りましょう。それからです。
達成後:サクセスした後のことも考える
事前準備の段階で、成功しそうかしなさそうか大体わかります。これはイケる!と感じたら、達成後の展開も考えておきましょう。
具体的には
- リターンの追加
- 追加で集まった資金の使いみち(段階を追って考えておく、150%ならコレ、200%ならコレ)
100%行ったらソレで良いだろ!ではなく、期間中は巻き込む人を増やしたいものです。1人が50万円支援してくれても達成ですが、166人が3,000円支援してくれた方が圧倒的に楽しい。仲間を増やしたい。
とのことで、使いみちと第二ゴールは決めておくと良いです。ちなみにうどんは100人以上の支援者を募ることを第二ゴールとしました。
それでは良いクラウドファンディングを!!
長々と書いてきましたが、クラウドファンディング、面白いです。
失敗してもリスクを負わないのが最大のメリット。
やりたいことがあるなら、ひとつのプロジェクトとして立ち上げてみてはいかがでしょうか?
相談を受け付けています
また、クラファンに関する相談に乗っているので、「この記事だけではよくわかんない!なにすれば良いの!?」って人はお気軽にご相談ください!
コンテンツ作成(テキスト)、写真、動画のお手伝いが必要な際は別途ご相談ください。
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