クラウドファンディングプロデューサー・ライターのはしもとんです。
「クラウドファンディング」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか?
プロジェクトを公開すると、お金がもらえる、応援してくれる。売りたいものが売れる、めっちゃお金入る。的な???そうでしょ?
すべて半分合っていますが、半分違います。
クラウドファンディングをただ眺めているなら別にイイんですが、実行する立場となったら話は別です。
っていうか考え方を180°変えないと失敗します。
というわけで、この記事ではプロジェクト実行者がやっちゃいがちな4つの勘違いについて解説します。
クラウドファンディング計画前に読んでくれると嬉しいですし、計画中の方にこの記事のURLをぶん投げてくれると更にうれしいです。押忍。
クラウドファンディングの初心者がやりがちな「よくある勘違い」を4つ並べたら成功する気がしない
クラウドファンディングは、公開するのはとても簡単です。だからこそ、狙いを定めて計画的に実行しているプロジェクトと全然集まらないプロジェクトの差が生じているような気がします。
勘違い①公開すれば支援される
これな。
「クラウドファンディングが凄いもの」とちょっと大げさに認識している実行者によくあるパターンですね。
よくホームページ作成に置き換えて話すのですが、1,000万円かけてホームページを作成して公開したところで、集客ができる(ものが売れる)わけではないですよね。それと同じです。同じ。
たしかに、ホームページを公開する、Twitterに書き込む、インスタ映え写真をアップするだけでは集客できないですよね。
ちょっと前までは「クラウドファンディング」=なんだか目新しい面白いこと。だったので、ある程度の物珍しさからのアクセスなどあったのですが、もうプロジェクトが溢れているので、そんなことないです。
スマホからプロジェクトを作成できるくらい、敷居が下がっています。これはプラットフォーム側の努力によるところもあるので、とても喜ばしいことなのです。
しかしその分、失敗に突き進むプロジェクトも多いなぁ。と印象です。
勘違い②審査が通れば大丈夫だろ?
プロジェクトをなんとか作成した。厳しい?審査も通った。
審査が通ったら大丈夫でしょ。ヒャッハー!!一攫千金だー!!!
と思うパターンですね。プラットフォームは日々多くのプロジェクトを審査しているので、明確な基準があります。逆に基準を満たしてさえいれば、どんなプロジェクトでも公開されてしまうんです。
もちろん法的な表現や商品がちゃんと提供できるか?などの基準で弾かれたものは修正依頼されますし、なんなら最初の審査で弾かれ、いくら修正しても掲載不可とされることもあります。(僕が受け持ったプロジェクトではないけど)
審査基準は誰が見てもアウトなものは引っかかりますが、人の琴線に触れるような微妙な表現や応援したいと思えるような伝わる文章、エモさなどに関しては、厳密に審査できません。
たとえば以下のような感じ。
うーん。なにか足りてないような気がするし、もうちょっと感情に訴えかけるような伝え方に直してほしいんだけど…。こうなんていうか、ガツーン!みたいな。
えーっと、具体的にどう直せばいいんですか??????
まぁ嘘は言ってないし、間違っているわけではないから、このままでOKよ!
実行者はライターではないですし、審査する側も「間違っていないものに対して指摘ができない」のです。お互いに編集長とライターとかであれば、どうにかできるんでしょうけど…。
正直、
なんでこれを審査通したんだ?本当に???マジなの??
ってプロジェクトは多いです。
なので、審査が通っても安心せず、単純に「公開する権利を得られた」くらいに思っておきましょう。ツイートが消されない。くらいの感じかな。それよりは全然厳しい審査だけど。
勘違い③プロジェクトをやることが意義がある
これも出せばいいでしょ。的な感じにも似てますが、違います。
ほかの記事でも書きますが、プロジェクトを立ち上げて公開した時点でエライです。一歩も二歩も歩んでいるのでエライです。でも、公開するのが目的でも資金を集めるのが目的でもないですよね。
目的の為にクラウドファンディングを使ってお金を集めるのであり、プロジェクト公開も資金集めも手段にしか過ぎません。
公開して満足しているケースが多々見受けられるのですが、そこで止まってちゃだめでしょ。って思います。
そして、公開して満足しちゃっている様子はなぜかページを見た人に伝わります。エスパーだからな支援者は。
あれ?この人たちプロジェクトを立ち上げたことで高揚しちゃって、支援者の方をまったく見てないやん。
って感じです。ココまで読めば意識が変わると思うので具体的な事例や回避策は書かないですが、まぁ頑張れ。
勘違い④お金が集まる場所である
プラットフォームのQAなどにも書かれていますが、クラウドファンディングはお金を集められる場所であって、お金が集まる場所ではありません。大事なことなので、もう一回言います。
クラウドファンディングはお金を集められる場所であって、お金が集まる場所ではありません。
違いがわからない場合は、上の行をわかるまで音読してください。理解したら次に進んでくださいね。
理解した?
あくまでも仕組みを提供している場所であり、その仕組みをどう活用するかは実行者に委ねられています。
例えば車があったとして、目的地に行く機能はありますが、どこに向かうかは運転手次第じゃないですか。海に行きたい、山に行きたい、川に行きたい…。
クラウドファンディングは、走れる日数が決まっている車のようなもの。目的地へきっちりつくためには、どの車種でどのタイヤを履いて、どんなカスタマイズをし、誰を乗車させ、どの道を通り、どの速度で走り、どこで休憩するか。それくらい自由なんです。
多くのプロジェクトは、見た目は車っぽいものを作って見切り発車しているように見える。見た目は車っぽいので、違和感に気づきにくいのですが、どこに向かいたいかわからない車を作ってもしょうがないやん…って話なんですよ。
このご時世に車で例えたらわかりにくいんじゃないの?
じゃぁ電気自動車で例える?
勘違いをやめて、クラウドファンディングに向き合おう
勘違い4つでした。ふう。
これを書いていて、公開されるプロジェクトは全部俺を通してくれると支援がもっと多く集まるんじゃね?って思ったんですが、その分公開されるプロジェクトは激減するんだろうな。
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