こんにちは、地味に小学生のときからフィルムで写真撮りまくっていたはしもとんです。フィルム現像懐かしいな。
4月14日、軽井沢フォトフェストにてサム・エイブルさんの講演があったので埼玉から車をすっ飛ばして行ってきました。
サムさんは、ナショナル・ジオグラフィックで33年間、取材写真を撮ってきたマスターと呼ばれる方。
自分に向き合うことと、すべての要素に敬意を払って構図を決める。
写真勉強中の僕でもとてもわかりやすく、今日から実践できる内容だったので、講演内容を僕なりの解釈も含めシェアします。
サムエイブル氏の講演「写真人生」
ナショナル・ジオグラフィック33年間取材をしたサムさんの最初の作品は、列車を待つ父親を撮った写真でした。構図が完璧なこの写真はいまでも代表作として語り継がれています。
サムさんは構図のマスターで、一定の美学と法則のもと撮影を続けています。
この記事では、サムさんの講演の中で特に印象的だったメッセージを、橋本のフィルターを通してご紹介します。一部、ニュアンスや解釈が間違っているかもしれませんが、ご容赦ください。
それも受け取った人によると思います。
待つ
写真とは待つこと。その空間で撮ると決めたら、そこでじっと待つ。もちろん、シャッターチャンスを待つ。
被写体を決めるのではなく、空間、背景を決めてそこで待つ。何かが起きるのを待つ。
背景が良ければ、そこで何かが現れたときに、きっと素晴らしい写真になる。
構図、人生、生命
構図
写真の3つの重大な要素は、構図と人生と生命。
構図は、背景、中景、前景のことでありすべての要素に経緯を払う必要がある。
サムさんの構図で重要視しているのは、まっすぐで力強い線、地平線、水平線、または人工物でも線が必要。
人生
人生は、あなたの人生。写真にはあなたの人生の価値観が反映されている必要がある。
同じ場所で同じカメラとレンズ、同じ設定でも、撮る人が変われば同じ写真は撮れないはず。むしろ同じであってはならないと思う。
今、SNSで良いねが集まっている写真は、条件を揃えれば誰でも撮れるかもしれない。そうでは無いと思う。
自分の人生の棚卸しをして、人生の原体験について自分と対話しよう。
生命
構図の中に、何かしらの生命を入れよう。
それは道行く人かもしれないし、その空間の被写体になりうる人物でも良い。
または、一本の木でも良いし、動物でも良い。彼も被写体を期待しているかもしれない(橋本の解釈です)
これら、3つを組み合わせたからこそ、長年語り継がれる一枚となる。
サムと一緒に写真を撮っていただきました。
KFF軽井沢フォトフェスト第一回、5月14日までやってますよ
KFFとは軽井沢の魅力を写した250作品が4つの公園に屋外展示される新しいフォトフェスティバルです!
会期:2023年4月1日(土)~5月14日(日)
■開催場所
矢ケ崎公園、諏訪ノ森公園、湯川ふるさと公園(上流部)、追分公園
その他企画イベント:ギャラリー蔵、軽井沢UNION CHURCH、旧軽井沢 ホテル音羽ノ森
会場の詳細はアクセスページをご確認ください。
■開催内容
軽井沢で写された一般公募で集まった1176点の写真の中から審査員により選出された250点が、上記の公園にて屋外展示されます。また、ギャラリー蔵ではボランティアと軽井沢高校の生徒によるサテライト展示も開催、国内外の著名な写真家によるトークやワークショップ・写真展も軽井沢UNION CHURCH、旧軽井沢ホテル音羽ノ森で開催されます!
大賞作品など軽井沢で撮られた写真が多数展示されています。ぜひ。
続く。