@kentaro_jpです。
いきなり連載になったミュシャ展鑑賞記です。
第一回はこちらから⇒[憲]ミュシャ展が凄過ぎて3時間離れられなかったでござる。《突入編》
今回のミュシャ展の見所
今回のミュシャ展の見所は、「あなたの知らないミュシャ」と題されたように、ミュシャのキャリア後半に描かれた20点による連作スラブ叙事詩に大きく焦点を当てたことでしょう。
よく見かける作品たちは、パリ、アールヌーヴォーの華やかなイラストが主でした。
しかし、今回の展覧会ではミュシャの歴史をなぞるだけではなく、「どの様な思想で作品が生み出され、どんな変化があったのか、何を伝えたかったのか」がわかります。
240点に及ぶ膨大な数の作品達から伝わるミュシャの祈りは、言葉では伝えきれないのですが、、、、、。
特に気になった所を残しておきたいと思います。
悪い事は言わないのでもう観に行った方が良いですよ!
(前振り終わり)
音声ガイドは絶対あった方が良い!
展覧会の入口で500円で貸し出されている音声ガイドですが、必須です。
要所要所で、音声ガイド再生ポイントがあります。作品の横に説明書きがありますが、目で読むのと耳から聴こえるのでは作品に対する理解度が桁違いです。
音声ガイドは好きなタイミングで再生できますし、展覧会をより深く、長く楽しむ事ができます。
絶対オススメです!素晴らしかった!
デビュー作とも言えるジスモンダ
画家を夢見ていながら、挿絵などの仕事で細細と生計を立てていたミュシャ。
ある日、一点の作品が彼の人生を大きく変えます。
ジスモンダ。
舞台のポスターです。
これマジでヤバかったです。
意外にノーマークだったようで、作品の前にそれほど人だかりが出来てなかったのもポイントなんですが。(内回りだったから?)
作品自体縦が200cm以上ありまして、存在感が半端なかったです。
ミュシャの原点とも言える伝説の一点。ぶっちゃけこれを観られただけでも余裕で元が取れました。
涙が出そうになりました。
そして、可愛かったですよ。
椿姫
同じく舞台ポスターの「椿姫」
こちらも超可愛いです。
ジスモンダもそうですが、美しい女性が枠から大きくはみ出した大胆な構図が大きな特長ですね。
ミュシャの作品は枠から出ているものが数多くあるので、そこに注意するともっと楽しめますよ!
数々の企業タイアップ
ミュシャは、いろんな製品の挿絵やポスター、パッケージを手掛けました。
必ずと言って良い程美しい女性が描かれていて、なおかつ製品の魅力がわかるイラストになっているのが素晴らしいところですね。
例えば…
•ワインのラベル
•タバコの巻紙
•クッキーの箱
•石鹸の箱(香り別のイラスト)
•キャンディの箱
•香水のラベル
•自転車のポスター
貴重品意以外の何物でも無いキャンディの箱などの小物類も展示してあるので是非観て欲しいですね。
文字装飾デザインのサンプル集を出版
あまりにもデザインの依頼が多くて困っていたミュシャは、装飾デザインの参考書を出版します。デザインの仕事が減って、時間に余裕ができるとかんがえたのです。
この参考書はたくさんの学校で買われ、ミュシャの評判はさらに広まり、さらに忙しくなったそう。。。
僕も大好きな四連作
こちらは四季。冬が好きですね。
四つのテーマを四人の若い女性で表現するミュシャの得意技が現れています。
こちらは芸術。
一番好きなのは音楽……と言いたいところですが、この作品で一番好きなのは詩です。下書きの方です。
下書きと完成版では大きく変わっています。下書きの詩は、完全に向こうを向いているんですよ!
印象がかなり違うのでビックリします。
両方展示されているので見比べてくださいね。
ミュシャの祈り
17年間かけた20点に及ぶ大作、スラブ叙事詩に代表されるミュシャの祖国の愛について触れられる機会は今までとても少なかったという。
今回のミュシャ展では、後半大きく扱っており
、(むしろメインかも)1900年代の時代背景がミュシャの作品を通して知る事ができます。
巨大なスクリーンに映し出される20枚の作品は圧倒的でした。座ってゆっくり鑑賞する事ができますよ。
ミュシャは第一次世界大戦の最中、芸術家としてどんな思いでなにを表現したのか。祖国チェコへのこだわりが伝わってくると思います。
そのこだわりは、実は以前の作品から民族衣装などに現れていて、二周するとより作品の深みを知る事ができると思うのでオススメです。
混んでいる日曜日も、空いている奥から観る事を勧められました。
以上です。
5/19日までなのでお早めに!!
次は《お土産編》に続く!
大分今回の記事で写真使っちゃったけどww
するぷろで書きました(๑˃̶̀⌄˂̶́๑)✨